- 日時:令和3年7月5日(月)18:30~21:00
- 場所:ウインクあいち1110号室
- 講師:古川益一
- 司会・書記:渥美沙緒里
- HP:鈴木建太郎
今回から新しくスタート。
9月発刊予定の「経営の樹を育てる」を先取りしてテキストとしました。
1.学んだ事・ 感じた事をいただきました。
世界の歴史は略奪の歴史と感じました。今まで歴史が大嫌いで避けてきましたが、本当の日本史を学びたいと思いました。家紋のお話からも日本の平和さ、柔らかさを感じました。
〈Comment〉
今、世界で起きている事、そしてこれからの世の中、どんな世界になるのか、全く予測が出来ません。
すでに第3次世界大戦に突入したとの声も聞かれます。
何故このようになってしまうのか?
私達日本人の考えでは理解に苦しむことと思います。この世の中の流れを把握するためには、過去からの世界の歴史を見直すと同時に日本の歴史も学ぶ必要があるように思います。
世界の歴史、そして日本の真の姿、戦後教育で封印されてしまった真の歴史を折に触れて学んでいきたいと思います。
品性が無ければ、経営が成り立たないということが胸に刺さりました。同じことが起こっても、自分の捉え方、言葉や態度により、これからが変わると感じました。
〈Comment〉
品性が根っこを支える土壌であることが分かれば、品性向上に躍起になるものと思います。
経営者とは、経営をする前に人格者でなければ務まらない、と言うことですね。
患者さんの症状改善のことについて、日々考え向き合い、原点に立ち帰り、満足度向上に務めて参りたいと思います。
〈Comment〉
このことは、他の何よりも最も大切なことと思います。この心を全員が共有、一心同体となると素晴らしい病院に生まれ変わると思います。
今まで経営理念の必要性を考えた事が有りませんでした。しかし、経営理念が無いと、ただ安く仕入れて高く売り利益を出す事しか無くなり、自分の為だけの経営になってしまうと感じました。まず、人の為に尽くすような経営理念を考えたいと思いました。
〈Comment〉
この気付きは大きいと思います。
理念は根っこです。根っこが品性ある土壌に深く張り、幹、枝、葉へと栄養が運ばれ、周囲の環境(情報)により、花が咲くことになります。
能力、学力、知識ではなく、経営者の品性により、周囲の関係者を善意の協力者に変えることが出来ること。この言葉が大変心に響きました。
〈Comment〉
経営再建は、まさにこの一言に尽きると言っても過言ではない程、大切な気付きです。
この言葉を心に秘め進んで頂きたいと思います。
「何のために仕事をするのか?」という目的が明確でない社員が多いと思いました。道歌などを用いて、自身の人生にも仕事人生にも生かしてほしいと思いました。
〈Comment〉
私は、「人は人を変えることは出来ない」ことを言い続けております。そして「人を疑う前に組織を疑え」と言っております。
「一人一人を批判する前に組織の在り方を考え直せ」
と言うことです。そして、「組織の在り方」を問う前に自分自身の品性を磨くことを考えて下さい。
社員が思うように動いてくれない、と言うことは、社長として指導が足りないことを公言していることと同じです。
以上、厳しいことを申し上げましたが、自分自身を見直すことが必要と思います。
過去の歴史と経営の樹の構成要素。私達の会社も経営理念と方針で蘇り、夢に満ち溢れた会社になっていると思ってます。社員と一丸となり頑張りたいです。
〈Comment〉
素晴らしいことです。見事に再建が出来た結果と思います。このポイントは、「経営理念と方針で蘇った」と言い切れることです。
言い切れることは、根っこが張れる土壌、つまり経営者の品性が、向上している表れです。大変うれしく思います。
道歌というジャンルがあること知りました。独楽吟というジャンルなど、昔の人も今の人も変わらないけれど、鋭さはとても学びになりました。
〈Comment〉
道歌という素晴らしい先人の教えを誰も伝えないのは、残念に思っています。
沢山ありますので、是非、味わって頂きたいと思います。
独楽吟の橘曙覧(たちばなあけみ)は清貧の歌人と呼ばれ、その生き方は貧しさそのものを味わっているようにも思えます。
私が倒産直後、この歌で目覚め、それ以降、倒産によって人生再建を目指す人の心の支えとして勧めている歌です。その中から私の好きな5首を選びました。
【お勧めの5首】
- 「たのしみは 朝起きいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見る時」
- 「たのしみは 紙を広げて とる筆の 思ひの外に よくかけし時」
- 「たのしみは 妻子(めこ)むつまじく うちつどひ 頭(かしら)ならべて 物をくふ時」
- 「たのしみは 物識人(ものしりびと)に 稀にあひて 古(いに)しへ今を 語りあふとき」
- 「たのしみは そゞろ読(よみ)ゆく 書(ふみ)の中に 我とひとしき 人を見し時」
そして私の作った歌です。
- 「たのしみは 再建なりて 昨日まで 無かりし笑顔 はじけ見る時」
- 「たのしみは アンケートから 気付かされ 思い巡らせ 答え書くとき」
2.質問にお応えします
Q1.ミスをたくさんし、報告もなく、上司の言うことを聞かず、如何にしてサボろうかということを考えている人に、来てくれてありがとうと思えません。文句ばかり、出てきます。どうしたら良いですか。
〈Answer〉
人の採用を甘く捉えていませんか?
人財、人材、人罪の区別をして人罪は排除しなければなりません。
これは、VOC(方針、組織化、統制)サイクルとして、経営者に与えられた権利であり、責任です。経営者としての自覚を求められているように思われます。
Q2.コロナ禍にある日本経済、世界情勢のことを考えると、不安ばかりですが、一個人、自分自身にできること、始められることは何かありますか?
〈Answer〉
これから世界が大きく動いていきます。しかし、我が日本がどのようになっていくのか?我々の生活がどのようになっていくのか、予測がつきません。
今現在言えることは、出来ること、始めることなどの形ではなく、世の中の仕組み、人間の本質など見抜く眼と曲がった方向へ歩かないよう、世の中の真理、人間の真理、経営の真理などを学ぶ必要があるように思います。
当勉強会もこのような視点で進めております。
是非ご参加下さい。
Q3.経営理念、経営方針を考えても、漠然として社員にも理解させるのも難しく思いますが、どのようにしたら良いでしょうか
〈Answer〉
一にも二にも経営者次第です。社員は経営者の姿勢によって動きます。黙っていても動きます。
「社員は社長の言うことは聞かないが、社長のすることはする」という通りです。
先ずは、自分自身の経営者としての自覚を持つこと、次に考えたことを理念として明文化すること、そしてそれを黙々とやり続けることが基本と思います。
3.明日からやってみようと思う事をいただきました。
感謝を意識します(仕事しようがしまいが、来てくれたことに感謝が出来ておりませんでした)
〈Comment〉
感謝、実行、反省サイクルの実行ですね。
感謝は、自分に利がある時にすることではなく、相手の行為そのものに善悪をつけず、受け入れる心のことです。
この心が、仕える事=仕事になり、仕え合う=仕合せに繋がってゆきます。
経営理念を作る。経営方針を作る。
〈Comment〉
大変重要なことです。挑戦して下さい。
そして、9月発売の「経営の樹を育てる」の中の経営理念例に掲載させて頂きます。
枝葉の「やり方」「作業マニュアル」を超細分化した形、かつわかりやすくまとめることを始めようと思いました。
〈Comment〉
是非実行して下さい。
これは社員皆さんと共に作成することを忘れないで下さい。社員と一体化するチャンスです。
業務マニュアルを作ることが難しく感じます。学びながらマニュアルを作成していきたいと思います。宜しくお願い致します。
〈Comment〉
マニュアルは、社員と共に作るものです。
難しく考えないで、現在行っている仕事を誰でも同じようにやれるよう、その基準や、やり方を作ることです。
「次善を求めて即実行」のように即、始めて下さい。