経営の樹を育てる会
  • 日時:令和3年7月19日(月)18:30~21:00
  • 場所:ウインクあいち1110号室
  • 講師:古川 益一
  • 司会・書記:渥美沙緒里
  • HP:鈴木 建太朗

新しくスタートして2回目、「経営の樹を育てる」後半を学びました。

1.学んだ事・ 感じた事をいただきました。

①業務マニュアルは、経営理念に基づいたものであれば、各社員の行動はブレないことであることについて、とても大切に感じました。業務マニュアルは、古いまま更新できていないままなので、職場の経営理念を意識して、作り直してみたいと思います。

〈Comment〉

業務マニュアルは、日々更新していくものです。

出来れば、社員の皆さんと共に作り直していきたいものと思います。

②損益計算書は経営の3部門が三位一体となり、調和したものと学びました。ここに大切なことがたくさん詰まっており、現状を把握し、改善点がよく見えてくるものだと感じました。

〈Comment〉

損益計算書を3部門で考えて作る方法は、独特のものです。

3部門が独立しながらも調和を取りつつ助け合うことで、相乗効果により、大きな成果を生み出します

改善点も3部門が同時に改善されてゆくものです。

③経営計画書は、安心して読めるものであることが大事と学びました。経営者自身も社員も関係者も安心できる計画書はとても心強いものだと感じました。

〈Comment〉

計画書は、家の設計図と同じです。

つまり、新築工事に携わる全ての人々が間違いなく理解することが絶対に必要であり、一つのルールに沿って作成しています

経営計画書も同じく、社員や関係者に正確に伝わるものでなくてはなりません。

そのためには、計画書の作り方のルールがあります。そのルールを習得して頂きたいものと思います。そうすれば、誰が見ても納得し、関係者全ての心をまとめ、一心同体になることが出来るものです。

④毎日悩むのですが、「自社の実体を知らないのは、将来の姿を描くことが出来ないからである」全くその通りの言葉が響きました。一言・・・日々継続するか、やめるのかの問答の繰り返しの考えが続く日々です。

〈Comment〉

経営計画書は、内外の環境変化に合わせて作成していくものですが、今日ほど先の見えない時はないと思います。

業種によって売上は半減、さらに壊滅状態のところもあります。今の時代に言えることは、「流れに呑まれず流れに乗ること」です。

将来が見えないために苦しい日々が続いていると思いますが、出来れば何とかして生き延びることを選択して欲しいと思います。

⑤経営の第一歩は、計画書を作ることから始まり、必ず実行しなければならない。

〈Comment〉

計画とは、未来に関する現在の決定である

そして、

経営計画書とは、将来の姿とそれに行き着く道筋と時間を明確にすることである

と言われます。

経営者としてこのような考えで計画書を作り、一歩ずつ着々と歩むことほど、やりがいのあることはないと思います。

当勉強会にてその歩み方を身に付けて頂きたいと思います。

⑥今回の講義を受け社員と経営者の見えている目線が違うことがわかりました。社員として働かせて頂いている今は、嫌なこと、良いことが沢山ありますが、私が経営者側になったときに、社員だったときのことを思い出して改善に役立てれたらと思いました。

〈Comment〉

大変素晴らしい気付きと思います。

社員の心を一つにまとめ、一心同体にすることが経営者の主な仕事とも言えると思います。

⑦安心して読める経営計画書の中で、会社が良き方向へ流れていくストーリーを描ける様になりたいと思いました。

〈Comment〉

経営計画者をいかにして読んで頂くかを考えると、読む人の立場になって引き込まれる様なストーリーを作ることが重要です。

そのためには、客観的に書くことが大切と思います。

2.質問にお応えします

Q1.人件費の役員報酬額を期首に決定しなくてはならないことが非常に難しいことです。小さな会社にとっては、その額によって人件費比率が大きく変わってしまいます。

〈Answer〉

役員報酬額の決定方法については各自、考えがあり、決まっているものではありません。

私の考え方の基本は、「後れて楽しむ」でした。

毎年、決定するのではなく、必要最低限の報酬を決定、業績が上がっても、一定にしておりました。役員報酬の増額よりも違った方法での報酬として受け取った方が良いと思っております。

Q2.マニュアルの見本例、基本はありますか?

〈Answer〉

特にありません。

経営計画書は、多くの関係者が観るため、基本の形があります。

それに反してマニュアルは社内の問題です。しかも、社員のレベルによっても違います。出来れば、社員一人一人の意見を集め、皆で作った形が最も守られるマニュアルになると思います。

Q3.まだ経営者ではありませんが、経営計画に関して、これから取り組めることはあるでしょうか?意識してみること、練習してみること、少しずつでも何か取り組める方があれば教えて欲しいです。

〈Answer〉

経営者になったつもりで書かれたらいかがでしょうか?

経営者の視点で眺めることにより、経営者の思いや苦労などが理解出来るかもしれません。私が経営者だったら?という思いを持ち続けることは重要なことと思います。

3.明日からやってみようと思う事をいただきました。

勉強会へ参加して明日から試してみたいこと

① 経営計画書を常に見ます。次善の策を実行していこうと思います。常に3つの計画を用意するように考えたいと思います。

〈Comment〉

いずれも計画書作成の心構えと思います。

計画書に対する意識が深まることで、全て良い結果に導かれてゆくものと思います。

②社員と経営者の違いを考えようと思います。

〈Comment〉

社員と経営者の決定的な違いは、
責任の取り方です。

各社員の責任は、遂行責任であり、経営者の責任は結果責任です。

その他の違いとしては、形の上では沢山あります。

しかし、理想の経営は、理念の実現のため一心同体となることです(旧テキスト52頁、組織運営の原則と実践を参照して下さい)