相談内容
保険セールスのMさんからの相談であった。
お客様の80歳近い夫婦が生活難で、サラ金から借りてしまった。しかし、高年齢になるにつれ仕事も出来なくなり、サラ金への返済が出来なくなってしまった。
「助けてあげて欲しい」とのことだった。
解決方針
話を聞くと、とても苦しい状況である。
年金生活者であり、とてもサラ金のローンを返済できる状況ではなかった。
そこで、「誠意によって返済を溶かしていく方針」とした。
詳しい現状と収支家計表を作成。毎月2,000円の支払いをお願いした。
これを借入先数社にそれぞれ手紙を出した。
その後‥
2週間程して、相手から連絡があった。
「払わないで下さい」
と言われたのである。
こちらの誠意を認めて下さり、損切りしていただいたのであった。
高齢者で将来の収入増が見込めない場合、誠意があればこのような超法規的な処理をしてくれるものである。
【別の参考事例】
知らない貯金を押さえられてしまった
前の事例の場合、高齢者であるための処理であるが、若い人はこのようにはならない。
30歳のBさんからの依頼である。
サラ金5社程から借入れ、それぞれ3~5千円の支払いにして頂いた。
ところが、悲劇が起こった。
Bさんのお母さんが、Bさんに内緒でBさん名義でコツコツ貯めてあった260万円を突然押さえられてしまった。
返済猶予を頂く場合は、預金口座は必ず押さえられることは当然なのだが、知らずにいたために押さえられお母さんはお気の毒だった。
年齢が若い場合、借入金を溶かすのは至難の業
若い人の場合、まだ働いて支払えると見做されるため、借入金がなくなることは無いと思った方が良い。
よく借入を返さなくても良い方法を説く人もいるが、そんなに上手くはいかない。
若い人の誠意はやはり、コツコツ働いてその中から返していかなければならない。