- 日時:令和3年1月18日(月)18:30~21:00
- 場所:ウインクあいち11F
- 講師:古川益一
- 司会・HP:渥美沙緒里
01.学んだ事・ 感じた事をいただきました。
- 「基本を守りながら従わない」ということをもっと実行していきたい。なぜその基本ができたのか?を考えて、今できる新しい方法を選択できるように、 充分な知識も必要だなと思いました。
- 経営本を読むのを止めて、植物学の本を読んでいましたが、経営本と同じ事が書かれてあり、驚きましたが、自然界から学べる事があると最近感じました。(稲垣栄洋氏の本)
- 公益性、<対境責任>について考えさせられました。
- 「社内の和は、求めるものでなく生まれるものである」この言葉の奥には、社長の心持ちから、社員各々の気持ち、全ての調和から生まれるものであって、作るものではないんだなぁと実感しました。(みなさんのちょこっとずつの思いやりが大切なのですね)
- 経営者は、プロにならなければならない。
- 「人は人を救えない」は真理。信じないで疑わない心が大切。
- ものさしは時間。いかに計画的に時間を使うか。今はこうだけど、今後はこうなるの真理をつく。
- 多長根の捉え方
- 知識は常に変化するもの。真理は永遠不変なものである。
- 働きがい改革を考える。働き方改革ではない。
- 「経営の基本」経営者として目指すべきところ、心構えを学びました。特に「責任」への考え方、「仕事人としての経営者」は、今までの自分より一歩進んで考え方として取り入れられそうです。
- ムダの判断基準「お客様が喜んでいないものに費やす労力や経費がムダになる」が印象に残りました。
- コロナ禍の経営で新しくMRI、鍼灸院を建てることとなり、給与を上げながら利益を上げることを考えると、その大切さ、責任を感じました。
- 知識を学び真理により生かすことで調和が生まれるのだと学びました。
- 問題が起こった時、根本原因を探る際にも、品性が大きく関わってくるのだと感じました。
- 知識を得て真理として学んでいく、知識を活かす知恵となるもの…真理真理ってなんぞや??もしかして「無」なのか?これから学んでいけるのが楽しみです。
- 知っている知識で働き方改革は、時間内で生産性向上し、何か価値を高める事が目的としていたと思うのですが、同一賃金同一労働等で個々の価値を無視しています。働き方改革をしない方が、社員にとって幸せだと思い、働きがい改革をしっかりする。知識を知恵に変えて真理を追究する。
02.質問にお応えします
Q1.コロナ禍での緊急事態宣言、時短営業等、これからの社会経済が心配です。古川先生のお考えが知りたいです。
昨年4~5月、コロナ禍に対する考え方をお話させて頂きました。昨年4~5月の講義録をご覧下さい。
短期、中期、長期的に国内、世界、時代の流れ等から申し上げます。
《短期的見方》
コロナそのものの実態がわかりません。
多分に人為的に作られ、人為的に世界が混乱していると思っています。何故そのようになっているのか?その原因がわからないので、今年の予測がつきません。
表面的な問題として確かなことは、中小企業の倒産が相次ぐように思います。
今、お金がダブつき、コロナバブルになっており、飲食業や旅行業など、不用不急に勝手にされてしまった業種は苦しいのですが、一般的には、お金はダブついています。
しかし、コロナが落ち着いた後に金利高や引き締め等により、一気に倒産企業が増えるように思えてなりません。
その時に吹き荒れるであろう暴風雨に対して倒されない立派な樹に成長する必要があります。
当経営の樹を育てる会の目的はまさに、会社を強い樹に育てることです。
《中期的見方》
100年毎にパンデミック、大災害、大不況、戦争が起きています。
100年前は、関東大震災、世界大恐慌、第一次世界大戦、スペイン風邪が、連続して起こりました。そして、日本は、そのまま、日華事変、第二次世界大戦へと突入していきました。
この今のコロナは、南海トラフ地震、世界的な不況、民主主義と共産主義の戦い等同じ循環を繰り返すことが十分考えられます。
《長期的見方》
800年周期説という歴史循環説があり、昔から、地球規模で東側と西側の好不況が入れ替わっています。現在変わる過渡期の100年間に突入しており、その役割を果たすのが我が国日本と言われています。
このように短、中、長期で見ると、恐ろしい反面、世の中が一変するかもしれません。
その役割を果たすのが、日本であり、その日本の中核を成すのが、政治家ではなく、中小企業経営者の結集した力と思っています。
Q2.働きがいのある職場とは、どのような職場と先生はお考えですか?
一般的には、
- その仕事が楽しいか、自分に合っているか?
- 人間関係が円滑か?上司に恵まれているか?
- 会社の方向性と自分自身の人生が一致しているか?
- 会社の収益が、公平に給料に反映されているか?
その他挙げれば、キリがありません。
そして会社の形態も世の中の流れによって変化するものであり、こうあるべきとは決められないものと思います。
私は一言で快適職場の三要素として“見える快、聞こえる快、言える快”の“3つの快”が必要と思っています。(テキスト58頁)
そして何より、絶対的に大切なことは、経営者に品性が備わっていることが絶対条件と思います。「会社は、経営者次第」であり、経営者により、働きがいが左右されるものと思います。
つまり、経営者は社員から常に監視され人間性を問われていることを自覚する必要があると思います。
Q3. 会社は、いつまで継続させなければならないのか?その基準となるのは何か?
会社は社会的責任として無限の継続責任を負わされています。
しかし、経営者を始め人間は有限です。従って必ず閉鎖する時が来ます。その基準となるものは、対境責任つまり、関係者に迷惑をかけないこと、この一言と思っています。
従って会社の成長と閉鎖は常に同時に考える必要があるものと思います。運転で例えるならアクセルとブレーキを常に踏めるようにしておくことが大切と思います。
そして、会社と人生を同じように考える必要はないと言うことです。経営者は、人間と法人の代表者と云う2つの人格を持っており、いつでも法人の代表者を放棄する位の軽い考えも必要と思います。
Q4.社内の雰囲気作りが難しいです。アットホームすぎると甘えが出るし、厳しすぎるとギスギスしてしまうので。バランスよく皆が穏やかに仕事できる空気を保つために毎日できる心掛けなどあれば教えて頂きたいです。
運営面から言うと、組織運営の原則と(テキスト52頁)組織運営サイクル(VOCとPDS)を中心として、ホーレンソーを大切にすることと思います。
しかし、本質的には「人間の真理を理解する」必要があるものと思います。
「人間は、自分中心である」ことを前提にすれば、どんな時でも相手の立場に立っ て話さなければならないことに気付くと思います。そして、「人間は必ず、人の為になる何かを持って生まれてきた」ことも真理です。
その2つを基準に考えて日常の心掛けに活かしたらいかがでしょうか?
それらをまとめたものが、テキスト63頁組織戦略10訓です。参考にして下さい。
03.明日からやってみようと思う事を一つ教えて下さい。
- 知識と真理を見極めたい。(何事にも考えたい)
- 毎日の日報をちゃんと書く。
- プロ経営者10訓を拡大して、いつも見えるところに貼ります。
- プロ経営者10訓を体に入れて実行していきたいと思います。
- 社員としっかりとこれまで以上に向き合っていきたいです。
- 昨年から育てていました、経営の木(ゆず)は、実を付けました。花がすべて実になると思っていましたが、木に合った実しかならない事が分かりました。そして実はゴールではなく、その実をどの様にして食べるのか(どのようにするのか)スタートである事に気が付きました。8ヶ月育てて日記を付けましたが、自分の姿がその木に映っています。明日も日記を続けます。
- 常に平常心を心掛けます。