- 日時:令和3年4月19日(月)18:30~21:00
- 場所:ウインクあいち1106号室
- 講師:古川 益一
- 司会、書記、HP:渥美 沙緒里、鈴木 建太郎
コロナ禍で自粛規制の中、集まって頂きました。
1.学んだ事・ 感じた事をいただきました。
① 「仕事は忙しい人にまかせる事」やる事がなくヒマな人に任せるのではないんですね。意外な考え方でした。
●Comment
忙しい人には仕事がどんどん集まります。良く出来るからであり、仕事の出来る人は限られた時間を上手に使いこなします。そうすると否が応にも能力が高まる良いサイクルとなり、忙しいという事がなくなっていくものです。私は「プロには時間のものさしがない」と言っておりますが、このことです。
②ムラを無くす事からムリとムダが無くなるという事を学びました。
●Comment
ムダムラムリは、「ダラリ」と覚え易くするために並べておりますが、ムラムダムリが正しい表現のようです。
③ 流れに呑まれず流れに乗るには、「逆も真なり」の考え方が大切。「逆も真なり」とは、条件や要素を逆転させても同じことが成立するということを学びました。
●Comment
「逆も真なり」は、見方、捉え方を逆にすることですが、知識と真理の考え方にも通じるものと思います。又、陰陽を分けて考えるということにもなります。真理に近づくために、じっくりと味わって下さい。
④多角化でなく多柱化をする。デザインを屋根に柱を増やすことを考えてみようと思います。
●Comment
資金力や人材が不足している小企業にとっては、絶対的に守らなければならない鉄則です。必ず、相乗効果が生まれて来ると思います。
⑤仕事のムラを読んで仕事量に合った人を投入すること。
●Comment
ムラを無くせば、ムラが無くなり、ムリもなくなります。組織を固める第一歩として取り組んで下さい
⑥自身の虚栄心を満たすより、自分を含め、社員全員が生き生き過ごす毎日の方が「魅力的な未来」であると感じるようになった。
●Comment
経営者としての器が大きくなっている証拠です。このように考えられるようになると社員一人一人に社長の想いが伝わり、無為自然の経営に近づいていくように思います。
⑦ コロナウイルスは、ある世界でもない世界でも、潰れる会社も生まれる会社もあるので、流れに乗って経営出来ると良いと思います。
●Comment
会社を維持するために大切な考え方ですが、同時に、ある世界、ない世界の見方が何故生まれるのか?その原因だけは追求する必要があるように思います。今こそ、世界の歴史の流れを見直す時かと思います。
2.質問にお応えします
Q1.迷っている時、やらないかやるか迷う時はやらない方が良いでしょうか?
とても難しい質問です。一概に言える事ではないからです。
次の判断基準により、考えたらいかがでしょうか?
1. 多面的、長期的、根本的に捉える(テキスト27頁)
- 多面的 営業、財務、人事などの社内面と業界や環境変化などを広く捉える
- 長期的 会社の将来を見据えて長期で考える
- 根本的 迷う真の原因は何か?経営理念に基づき分析する
2.3つの目 虫、鳥、魚の目で見る(テキスト28頁)
- 虫の目 虫めがねのように細かくみる
- 鳥の目 自社の内容を全体から大きく見る
- 魚の目 魚のように流れに乗りながら見る
以上の目で考えて、最終的には、土壌をアルカリ性にすること、つまり、アル(・・)かもしれない、カリ(・・)にやってみようという考え方も大切かもしれません。
Q2.不良客の見極めがとても難しく感じます。“自社の姿勢を厳しく問いかけ続ける”ということは、常に経営理念に基づき仕事が出来ているかどうかを見つめ続けることでしょうか。
不良客の見極めは簡単には出来ません。
常に注意を払う必要がありますが、社内で一応の取引相手の基準を作る必要があります。
- 形の基準‥相手会社の内容、状態
- 心の基準‥社長や担当者の品性、性格
などです。
そして自社の姿勢を厳しく問い続けることは大変重要です。経営理念が身近に感じることが出来れば、それだけでも合格点をあげられると思います。
3.明日からやってみようと思う事をいただきました。
①自分の能力を上げていくと結果、お客様のためになっていく(そうするとお客様の幸せ感がまた自分に戻ってくる)その事を忘れずに、辛くなった時は、思い出すようにします。
Comment
この感覚を肌で感じることが出来れば、仕事は楽しくなり、同時に能力が磨かれていくものと思います。
②優柔不断な所があるため、改善をしていきたいと思います。無借金経営を長く続けます(利息のみ支払中)
Comment
優柔不断も見方を変えれば、協調性、柔軟性にも繋がります。良い面を残しながら真理に沿って進んで下さい。元金を返せない場合、必然的に無借金経営になりますが、これはこれで一つの経営手法と思います。
③利益率から売価の求め方で自社に取り入れてみます。
Comment
売上利益率を守ることは、お客様との良好な関係を保つ上でとても大切な考えです。
Q&A集106頁Q9を参考にして下さい。
④感謝(Thanks)、実行(Action)、反省(Reflect)
Thanks
皆さんからの声で、気付きを頂き、経営サイクルを1つ追加することが出来ました。ありがとうございました。
次回本に正式に掲載します。経営サイクルがより充実したように思います。
⑤リスクとクライシスから始まり、全ての項目で上向きになった事に驚きました。
Comment
経営再建が成功され、振り返った時の感想と思います。真理に基づく再建は全ての事柄の調和により、全体が形作られていきます。
従って一時的なものではなく、永続的に発展されてゆくものと思います。
⑥利他の心を自分の心の中に置き、自分の為にやっていく事を大切にする。
Comment
「自分のためにすることと自分のためだけにすることは違う」ことを別な表現で実行されていることと思います。素晴らしいことと思います。
⑦反省(P167)のチェック項目を確認する。満足をお客様に与えられるようにする。毎日反省をして怠け癖を直します。
Comment
テキスト167頁の反省項目は再建へ取り組む時の反省です。226頁もご覧下さい。日々の反省について論語から紹介します。
《曾子(そうし)曰(いわ)く、吾(われ)、日(ひ)に吾(わ)が身(み)を三省(さんせい)す。人(ひと)の為(ため)に謀り(はか)て忠(ちゅう)ならざるか、朋友(ほうゆう)と交(まじ)わりて信(しん)ならざるか、習(なら)わざるを伝(つた)うるか》
曾子が言ったー「わたしは毎日何度も、自分自身を反省する。人のためにしてあげて、誠心誠意を尽くしたであろうか。友人のつきあいに信義を尽くしたであろうか。よく自分でも習得していないことを、知ったかぶりで人に教えなかったであろうか、」と。
古川先生からメッセージ
今回も多くの声を頂きありがとうございました。