経営者勉強会
  • 日時:令和3年2月19日(金)19:00~21:00
  • 場所:品川ステーションビル3階 ふれあい貸会議室 ZOOM配信
  • 講師:古川 益一
  • 司会:髙橋 利至
  • 書記・HP・設営:鈴木一弘・鈴木建太郎・髙橋利至・山田武久

経営の樹を育てる会、第3回目の勉強会をZOOMにて行いました。

1.学んだこと・感想など

①フォーマルとインフォーマルの調和を保つ「いい加減さ」とは、難しいことのように感じましたが、臨機応変に情を持って対応していくことが大切と感じました。

◎Answer

「いい加減さ」のコツは、「相手のもの差しで考えること」 、そして 「性善説と性悪説の両面で考えること」 さらに 「いつでも客観視すること」 が必要と思います。


②多くの学びがありました。特に私自身の課題として1~4を実行します。

  1. 個人を疑わず、組織とシステムを疑うこと
  2. 信じないで疑わない
  3. 「有るかもしれない」「仮にやってみよう」アルカリ土壌
  4. 見える快・(かい)?聞こえる快・(かい)?言える快・(かい)?

◎Answer

是非実行して下さい。 組織は必ず活性化します。


③会社発展の基本は組織戦略。いかにヒトを活かすかにかかっている。社員は遂行責任のみ。すべての結果責任は経営者が担う、と学びました。

◎Answer

この責任の違いを社員に説明するだけで社員は伸び伸び働くようになります。


④ 3面等価の原則、正に社員を育成する上で常に念頭に置いておかないと回らなくなると思いました。聴く事により、相手を理解し、人間関係が良くなる事と思います。信じないで疑わないこと。意識はしますが、とても難しく感じます。

◎Answer

「信じないで疑わない」 は、確かに難しいと思います。 常に反省を繰り返すのみですね。  


⑤「信じないで疑わない心」 でそっと情を沿える事が出来るよう現場で実践して行きたいと思います。「形の組織、心の組織」 調和のとれた組織にする為にはどちらが欠けても駄目だと感じました。

◎Answer

現場で苦労されている経営者の心が、よく伝わってきます。 焦らずコツコツと歩んで下さい。


⑥経験を積んでも、人を使うことは、何年やっても難しいことです。組織戦略は一つの仕事を行う時、多数の職方を使う時にすごく役立ちます。“信じないで疑わない” はよく考えさせられます。

これを実現するには、心の通った信頼ある関係が大切かなと思います。仕事は人のやる事、想いやる心、協力し合う心、仲間を大切にする心、基本の心は大事にしたいと思いました。

◎Answer

当勉強会での学びを即実践して下さり大変嬉しく思います。 感謝します。


⑦人間が優れた仕事をするには、自分一人でやるよりも他人の援助を借りる方が良いのだと悟った時、その人は偉大なる成功を遂げる。報連相、話すこと、聴く事全てを見せて、社員と共に歩む温かい心。 組織も日常もとても大切な事だと思いました。

感謝する心。調和のとれた組織作り、人間関係作りが大事!!

◎Answer

その通りです。 素晴らしいですね。


⑧快適な職場環境の3要素について、意外と会社の数値は部門長レベルは共有していますが、担当者レベルまで見える化出来ていませんでした。今後改善していきたいと思いました。また基本だと思いますが、どんな事も言える職場環境にしていきたいと思いました。


⑨信じないで疑わない、このバランスが大事!過剰な期待をすることで、イライラやがっかり感を招き、組織がギスギスしてしまう。細かい規則はあってもよいが、情を持って接するのが良い。

2.質問にお応えします

経営者勉強会への質問

Q1.以前3つの快を社内に取り入れようと試算表、財務諸表を毎日の会議で取り入れたことがあります。その時は課題、問題点を共有できたように感じましたが、逆に不満を与えてしまったように感じました。未だに何故だったのか解りません。 言える快が無かったように感じます。

不満はどの様な内容だったのでしょうか?

詳しく分からないのでお応えできませんが、言える快が無かったとすると、一方通行になっていたのかもしれません。

見える、聞こえる、言えるも三位一体となって、大きな効果が表れると思います。

Q2.フォーマルとインフォーマルの調和を図る事が大事と言われますが、このコロナ過の中で、ソーシャルディスタンスが叫ばれる中、今の時代に合った組織の調和を図る具体的な方法はありますか?

最も心配していることです。

今迄、ふれ合いを大切に生きてきて、いきなりふれ合いを禁じられてしまいました。この状態が続くとは考えられません。

人間は社会的動物です。この状態が進むとどのような世の中になるか、想像もつきません。ソーシャルディスタンスの世の中になるとは到底考えられません。

必ず、人間社会に大きなひずみを持たらすと思っています。

一日も早くこのことに気付いて、物事全てが調和する世の中に戻ることを願っています。  

Q3. 平凡な社員の力を非凡な力へ導くものについて詳しく教えて下さい。(例えば社員が少数になった時、精鋭となるとおっしゃっていたことと近いものでしょうか?)

社員は少数になって同じ仕事をこなすことにより、精鋭化します。人数を確保して、精鋭にはならないものです。

組織戦略を一言で言うと 「適材適所」 です。

これも簡単ではありません。 余裕ある人員で適材適所が行われるのか? 少数の人員でこなすうちに自然と適材適所になっていくのか? 

私は後者と思います。

そして、それを可能にするのが、経営者の品性と思います。 具体的には 「経営の樹を育てる」 ことに他なりません。経営者の品性は土壌です。栄養豊富で柔らかく暖かい土地に植えられた種から根が張ります。 根が社会に受け入れられる経営理念であるならば、大きく地中深く伸びていきます。 そして地上に出た芽が経営方針として幹となってゆきます。

その幹からヒト、モノ、カネの3本の枝が伸びてゆきます。 その内の一つの枝が  

ヒト、つまり組織というものです。 このように根、幹、枝と育つことにより、土壌からの栄養分と情報と言われるお客様を含めた関係者の 「情に報いる心」 つまり「光」 によってスクスクと育ってゆきます。

あとは、きれいに伸びるように剪定作業をして樹形を整えることが日常の仕事になります。

このようにして立派な樹に育つことこそが、平凡な社員の力を非凡な力へと導くことに繋がるものと思います。

様々な方法論がありますが、根本的にはこのような考え方に立つことが、近道と思います。

Q4.社会に貢献しお客様に喜ばれる商品開発・サービス開発~提供~フォローのためには組織の力をどのように結集すればよいでしょうか。

何と言っても 「一心同体」 になること、つまり 「組織の一人一人が心を一つにしてあたかも一人の人のように固く結びつくこと」 によって成しえるものと思います。

そして、それを可能にするものが、根になる経営理念、その経営理念を強固にす るのが土壌になる経営者の品性です。

Q3と同じ回答になると思いますが、総合的な力とするには、組織戦略だけではなく、営業、財務が三位一体とならなければ達成できないことを常に考えて下さ い。

Q5.見通しの良い職場にしていく具体的な施策は何かございますでしょうか?

色々な方法があろうかと思いますが、私の体験でお話しさせて頂きます。

①ホーレンソーの徹底

特に報告 (上から下へ) をきちんとすると連絡 (横から横へ) が密になり、相談 (下から上へ) が多くなります。これも社長から皆さんへ、報告することから始まります。

②見える快、聞こえる快、言える快の徹底

社員に対し、会社の状況が見えるかい? 社長の言っていることが聞こえるかい?言いたいことを我慢しないで言えるかい? と問いかけることが大事と思います。

③フォーマルとインフォーマルの両方の徹底

フォーマルは規則を重んじます。インフォーマルは人間性を重んじます。

経営者はどうしても、インフォーマル組織の重要性を意識しないようです。

例えば得意先との会食と社員の会食を同じように大事にしているでしょうか?お客様と社員のどちらが大切でしょうか?

どちらも大切に扱うことは意外と難しいものです。経営者の大事な仕事として 「社員と心を通じ合って一緒に遊ぶこと」 を加えたらいかがでしょうか?  

以上3つにより、風通しが良い職場が生まれるものと思います。

3.勉強会で学ばれたい内容がありましたら教えてください。

経営者勉強会で学びたい内容

①経営計画書・財務戦略・今のコロナと社会・世界の動きの中で経営者・人としてどう生きるか

◎Answer

経営計画書と財務戦略については充分に満足をさせてあげられると、自負しています。当勉強会を通し、さらに突っ込んだ厳しい質問をお待ちしております。

コロナ過の世界の動きの中で、どう生きるかについては、考え方を変えないと難しいと思っております。今の世の中は、人間の欲望がぶつかり合って混乱しているように思います。

欲とは、谷に落ちた欠けた心のことです。

この欲は果てしなく、限りがありません。 しかも一部の権力者により、世界全体が動き、ぶつかり合っています。

そして、この世の中は、大混乱になり、それが自然の力によって、振り戻され、調和してゆくものと思います。

それがいつなのか、誰にも分りません。

しかし、私達としては、どのようになっても、その流れに乗って生きられるしなやかさと強さを身に付けなければならないと思います。

その考え方が、知識ではない真理に生きることであると思っています。

「真理によって世の流れを読み、生き抜く自分になることが、最も重要なことと思います」 つまり、当勉強会の理念になるものです。

現段階では真理というものが、どういうものなのか? ボヤっとしているものと思いますが、皆さんと共に真理の奥底に流れるものを探究してゆきたいと願っています。

②採用に関する戦略など

◎Answer

採用に関して、どのように杷えるかが問題と思います。知識ではいかにして優秀な社員を集めるか? を考えます。

しかし、真理で考えれば 「人は集めるものではなく、集まるもの」 になります。

そして、 「企業は人次第なり」 とは知識の世界の言葉です。 いくら良い社員が入社しても、社長次第で伸び、又、辞めてゆきます。

つまり、全ては経営者次第なりです。

要は 「経営者の心の器を大きくすること」 この一言に尽きると思います。人が来なければ、器が小さくて入らないのかな...? と反省、精進することが大切と思います。

古川益一よりメッセージ

経営者勉強会で学ばれたいこと

本日も奥深い声や質問を頂き、感謝しています。

ありがとうございました。